ムラカ(その他表記)Melaka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムラカ」の意味・わかりやすい解説

ムラカ
Melaka

マレーシアマレー半島南西部,マラッカ海峡に面する港湾都市。ムラカ州州都。英語ではマラッカ Malacca。マレー半島随一の古都で,15世紀初頭からマラッカ (ムラカ) 王国の首都となり,スズ積出港として,またアラブやインドと中国,マレー諸島を結ぶ中継貿易港として栄えた。1511年ポルトガル,1641年オランダ占領。1824年にイギリスが領有し,1826年自由港となって海峡植民地に組み込まれ,1867年には直轄植民地とされた。沈泥のために港の機能が低下し,シンガポールに繁栄を奪われたが,現在もゴムの重要な輸出港である。要塞の跡やフランシスコ・ザビエルを安置していた聖パウロ聖堂などがあり,オランダ・ポルトガル時代の雰囲気をとどめる。2008年ピナンとともに,マラッカ海峡の歴史的都市群として世界遺産の文化遺産に登録。大都市圏人口 14万9518 (2000速報値) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む