改訂新版 世界大百科事典 「メラピ山」の意味・わかりやすい解説 メラピ[山]Gunung Merapi インドネシア,中部ジャワ,ジョクジャカルタ州のケドゥ県とスラカルタ県の県境にある山。標高2911m。山名(〈火を吹く〉の意)の通り,コニーデ型の活火山で,四方に広い裾野をひろげて屹立している。たびたび爆発をおこし,とくに1930年と54年の爆発の際は西方のケドゥ県に大きな被害を与えた。現在なお,西側の山麓に溶岩を流し続けているが,〈聖なる山〉として地元民の信仰の対象にもなっている。火山の南方と東方にはジョクジャカルタとスラカルタの平原がひろがり,そこへの水の供給源を形成して肥沃な水田地帯を支えているほか,南麓のカリウランは避暑地として知られている。執筆者:土屋 健治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メラピ山」の意味・わかりやすい解説 メラピ山メラピさんGunung Merapi インドネシア,ジャワ島中部,ジョクジャカルタ北方にある活火山。標高 2911m。 1930年の大噴火をはじめ,しばしば噴火しており,常時観測所がおかれている。メラピ (ムラピ) はジャワ語で「火山」の意。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報