モノカルチャー経済(読み)モノカルチャーけいざい(その他表記)monoculture economy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モノカルチャー経済」の意味・わかりやすい解説

モノカルチャー経済
モノカルチャーけいざい
monoculture economy

一国の産業構造が1つまたは2,3品目の農産物や鉱物資源の生産 (輸出向け) に特化した経済のこと。多くの発展途上国にみられ,ガーナのココア,キューバの砂糖,スリランカの紅茶とゴム,ナイジェリアのヤシとココア,落花生,石油などが典型的な例である。これはこれら諸国が植民地体制下で,本国である先進工業国の資本蓄積の要求に応じた食糧および原料の供給基地あるいは工業製品の販売市場として,先進工業国の再生産圏に組入れられてきた結果であった。モノカルチャー経済では,外資により育成された鉱山,プランテーションなどの一部の輸出向け生産部門と少数の支配者層を顧客とする奢侈的消費部門が,現地経済との有機的関連を欠く「飛び地」として肥大化する一方,自給的農業などの伝統的生産部門が労働力供給源として輸出部門の要求に応じて再編され,その停滞性が固定化されるなど多くの矛盾をかかえている。政治的独立を達成した発展途上国にとって,この自立的発展の契機を欠くモノカルチャー経済の構造的変更が大きな課題となっている。

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