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モルヒネ徐放剤 モルヒネじょほうざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モルヒネ徐放剤
モルヒネじょほうざい

1日 12時間効果が持続し,外来でも処方可能な硫酸モルヒネ製剤。末期癌患者の激しい痛みを適応とする。難溶性のフィルムで錠剤がコーティングされており,主成分であるモルヒネを徐々に放出するので,1日2回の服用で済む。また,モルヒネは麻薬で依存性を生じることから,麻薬取締法により厳しい管理が要求されているが,この製剤は錠剤なので,注射剤や散剤よりも管理がしやすい。そのため,外来での処方も可能になっている。これらの特徴に加え,末期癌患者の疼痛 (とうつう) 管理の重要性が医師間にも広まったため,使用量は急上昇している。モルヒネ全体の使用量でも,1988年は前年比 53%増となった。この薬剤が使えるようになる前は,モルヒネ,コカイン,味付け用シロップ,防腐用アルコール,クロロホルム水から成るブロンプトンカクテルが主流だったが,調剤や麻薬管理の手間などが問題となっていた。

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