シロップ(英語表記)syrup

翻訳|syrup

精選版 日本国語大辞典 「シロップ」の意味・読み・例文・類語

シロップ

〘名〙 (siroop syrup, sirup)
砂糖をとかして、香料などを添加した液。果実濃縮ジュースのこともいう。〔模範新語通語大辞典(1919)〕

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デジタル大辞泉 「シロップ」の意味・読み・例文・類語

シロップ(〈オランダ〉siroop)

砂糖・水あめなどに水を加えて煮とかした、濃厚な糖液。また、それに香料などを加えたもの。ガムシロップフルーツシロップコーヒーシロップなどがある。
[補説]英語ではシラップ(syrup)。

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改訂新版 世界大百科事典 「シロップ」の意味・わかりやすい解説

シロップ
syrup

濃厚な砂糖液の総称。香味をつけたものと,つけないものとがあり,フルーツシロップ,グレナデンシロップメープルシロップなどは前者に,ガムシロップ,シュガーシロップなどは後者に属する。フルーツシロップはレモンイチゴメロンなどの香料を加えて着色したもので,かき氷などに用いる。グレナデンシロップはザクロの香味をつけた鮮紅色のもので,おもにカクテルに使う。メープルシロップは北アメリカ特産のカエデ糖を原料とするもので独特の風味があり,ホットケーキなどに用いる。ガムシロップは,アラビアゴムを加えて煮た砂糖液でカクテルなどに用いられたが,今はあまり使われず,代りに,グラニュ糖などを同量の湯で溶かしてつくるシュガーシロップが使われている。なお,かつて日本ではシロップを〈舎利別(しやりべつ)〉と呼んだことがある。大槻文彦の《大言海》によるとラテン語sirupusの音訳とあり,香味を加えぬシュガーシロップは〈単舎利別〉といい,第2次世界大戦前の《日本薬局方》にその製法が載せられている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シロップ」の意味・わかりやすい解説

シロップ
しろっぷ
syrup

濃い甘味液の総称。砂糖を溶かし、香料、コーヒー、紅茶、アラビアガムなどを添加してつくる。もっとも簡単なのは、砂糖を溶かして煮つめたものである。フルーツシロップは、本来は生(なま)の果実の絞り汁に砂糖を加えたものであったが、砂糖液にイチゴ、メロン、オレンジ、レモンなどの着色料や香料を使った製品が多い。グレナデンシロップは、ザクロの風味と鮮紅色が特色のフルーツシロップの一種で、カクテルに用いられる。ガムシロップは砂糖液にアラビアガムを加えた無色・無香のシロップで、おもにカクテルに用いられる。メープルシロップはカナダおよびアメリカ北部産のサトウカエデの樹液を濃縮してつくったもので、風味のよい、不透明の液状をしている。ホットケーキなどにかけて用いられる。そのほか、コーヒーを用いたコーヒーシロップなどがある。シロップはカクテルや飲料の甘味づけに、また、製菓材料やデザートに用いられる。

[河野友美・山口米子]

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百科事典マイペディア 「シロップ」の意味・わかりやすい解説

シロップ

本来は濃厚な砂糖液をいうが,香味をつけた濃厚甘味液の総称。菓子,飲料などに使用される。フルーツシロップはイチゴ,レモン等の香料を用いたもの。メープル・シロップはカエデ糖から作ったもので風味があり,おもにホットケーキに使う。ガムシロップはアラビアゴムを糖分とともに溶かしたもの,グレナディンシロップ(グレナディン)はザクロの香味をつけたもので,ともにカクテルに使用。ゴールデンシロップは砂糖精製の際残る黄金色のもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロップ」の意味・わかりやすい解説

シロップ
syrup

砂糖を溶かして煮つめた中に果物の香料,コーヒーなどを添加した濃厚な加工砂糖液。飲料とする場合は湯,水などで薄めて供する。無色無臭で飲み物の甘味づけに用いるものはガムシロップという。

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