精選版 日本国語大辞典 「コカイン」の意味・読み・例文・類語
コカイン
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南アメリカのペルーおよびボリビア原産のコカノキの葉に含まれるアルカロイド。コカイン塩酸塩として局所麻酔の目的で使用される。無色の結晶または白色の結晶性粉末で、においはない。主として眼科、耳鼻咽喉(いんこう)科で表面麻酔に用いる。毒性が強く習慣性となりやすいため、麻薬に指定されている。大量使用による急性中毒では、めまい、顔面蒼白(がんめんそうはく)、散瞳(さんどう)などに始まり酩酊(めいてい)状態に陥り、精神錯乱、幻覚、幻聴、失神などがみられ、呼吸困難や虚脱をおこして死亡する。現在ではリドカインなどの合成局所麻酔剤が繁用され、コカインはこの目的ではあまり用いられなくなった。また、乱用薬物として問題となっている「クラック」は、コカインを少し加工してコカイン塩基とした不純物の多いものである。粒、粉末、塊状などさまざまな形態があり、吸煙で使用される。
[幸保文治]
C17H21NO4(303.35).コカ葉Erythroxylon cocaより抽出されるトロパンアルカロイド.融点98 ℃.
-35°(50% エタノール).加水分解によりメタノール,安息香酸,エクゴニンを生じる.局所では,知覚神経末しょうの麻ひを有し,吸収すれば中枢神経を興奮させ,ついで麻ひする.悪心,直立不能,こん睡などの副作用がある.精神依存性が強く,麻薬に指定されている.コカイン塩酸塩は融点195 ℃.
-72°(水).局所麻酔薬として用いられる.[CAS 50-36-2][CAS 53-21-4:塩酸塩]
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…ペルーのインディオは,2000年も前からコカ葉を嗜好品として用いていたが,これを外傷に使用すると痛みが緩和されることも知っていた。コカ葉の成分がコカインであり,これは現在でも代表的な局所麻酔薬である。知覚神経の末端が痛みを刺激としてとらえると,これは信号として神経繊維上を中枢へ伝えられる(求心性神経)。…
…しかし,全身麻酔薬とはまったく別のものである。 一方,行政的,法律的には,薬理学的規定とは若干異なり,国際的には〈1961年の麻薬に関する単一条約〉に規定されている薬物をいい,上記の薬理学的麻薬のほか,コカイン,大麻およびその抽出成分が含まれる。日本では,麻薬取締法,あへん法によって規制されている薬物を狭義の麻薬とし,さらに大麻取締法によって規制された薬物を含めて,広義の麻薬としている。…
※「コカイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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