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モンタニエ Montagnier, Luc

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モンタニエ
Montagnier, Luc

[生]1932.8.18. シャブリ
フランスの科学者。1953年ポアティエ大学を卒業,1960年にパリ大学で医学博士号を取得。1972年にパスツール研究所に入所。1980年代初め,同研究所でエイズ後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスの究明に取り組み始めた。エイズ患者のリンパ節細胞を培養し,レトロウイルスの証拠である逆転写酵素が存在することを確認,1983年にエイズ原因ウイルス発見の報告論文を発表した。当初,このウイルスはリンパ節症関連ウイルス LAVと名づけられたが,翌 1984年アメリカ合衆国の国立癌研究所のロバート・ギャロもエイズ原因ウイルスを発見したと発表。のちに,両者の遺伝子はそっくりであることが判明して発見者論争に終止符が打たれ,LAVはヒト免疫不全ウイルス HIVとして確定された。HIV発見の功績により,2008年にフランソアーズ・バレシヌシ,ハラルト・ツアハウゼンとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モンタニエ
もんたにえ
Luc Montagnier
(1932― )

フランス生まれ。フランスのパリ大学で博士号取得。現在、世界エイズ研究予防財団理事長。パリのパスツール研究所で1983年にエイズウイルス(HIV:Human Immunodeficiency Virus)を発見した功績により、2008年、共同研究者のバレシヌシとともにノーベル医学生理学賞を受賞した。
 モンタニエらは、エイズ患者の体内からウイルスを分離し、このウイルスが感染症を発症させる原因であることをつきとめ、HIVと命名した。この原因ウイルスの特定によって、不治の病として恐れられたエイズの治療方法が次々と開発された。病状をコントロールすることで死なない病気となってきたが、エイズによる死者は全世界で累計約2500万人(2008年時点)と推計されている。[馬場錬成]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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