モーガンの公準(読み)モーガンのこうじゅん(その他表記)Morgan's canon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モーガンの公準」の意味・わかりやすい解説

モーガンの公準
モーガンのこうじゅん
Morgan's canon

節約法則」「簡潔性の原理」ともいわれる。イギリス動物学者 C.モーガンによって唱えられた動物の行動解釈に関する主張。「動物の行動がより低次の心的機能結果として解釈できるときには,それを高次の心的機能の結果であると解釈してはならない」とするもので,C.ダーウィンの進化論以降に現れた,動物の行動の擬人的解釈の傾向を是正するのに大きく貢献した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

法則の辞典 「モーガンの公準」の解説

モーガンの公準【Morgan's canon】

動物の行動を心理学的に説明する場合,より低次の能力によって生じる活動の結果として解釈可能な行動を,より高次な心的能力の結果として解釈してはならない,というもの.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android