モールパ(その他表記)Maurepas, Jean-Frédéric Phélypeaux, Comte de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モールパ」の意味・わかりやすい解説

モールパ
Maurepas, Jean-Frédéric Phélypeaux, Comte de

[生]1701.7.9. ベルサイユ
[没]1781.11.21. ベルサイユ
フランスの政治家。大法官ポンシャルトラン伯の孫。 1723年海相となり,海軍予算の拡充をはかって国内の港湾施設の整備や船舶増産を推進し,また海軍士官の科学的認識の体得に力を注いだ。 49年ポンパドゥール侯夫人中傷の疑いを受けて失脚。 74年国王ルイ 16世の信任を得て国務大臣として返り咲いたが,政治的偏向が強く,76年 A.テュルゴー,81年 J.ネッケルを退けるなど,有能な人物を生かしきれず,絶対王政衰亡拍車をかけた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android