ヤグルマギク(矢車菊)(読み)ヤグルマギク(英語表記)Centaurea cyanus; corn flower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤグルマギク(矢車菊)」の意味・わかりやすい解説

ヤグルマギク(矢車菊)
ヤグルマギク
Centaurea cyanus; corn flower

キク科一年草または越年草ヤグルマソウともいう。ヨーロッパ東・南部原産で,観賞用に庭園花壇で栽培される。茎は下部で分枝し,高さ 80~100cmとなる。葉とともにやや白色綿毛をかぶる。葉は互生し,長さ5~10cm,下部のものは倒卵形で浅く羽状に裂け,上部のものは線形で全縁または多少の鋸歯がある。初夏から秋まで,茎の先端に頭状花を単生する。矢車形の頭花は管状花のみから成るが,周辺のものは花冠がやや大型で数片に裂け舌状花のようにみえる。花色は青紫色のものが普通であるが,桃色,鮮紅色,空色および白色など種々の色の品種がある。総包は径1~2cmの壺形である。園芸界ではヤグルマソウということが多いが,ユキノシタ科の山地性の植物に同名のものがあるので,ヤグルマギクといって区別する。

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