藪椿(読み)ヤブツバキ

精選版 日本国語大辞典 「藪椿」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐つばき【藪椿】

  1. 〘 名詞 〙 ツバキの異名。特に山野に自生するものをさすこともある。やまつばき。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「白き物こそ黒くなりけれ 花も実も用にたたぬや藪椿〈貞徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藪椿の言及

【ツバキ(椿)】より

…ツバキは周年美しい光沢のある葉を観賞する庭園樹としても用いるほか,全国各地で防風,防潮,目隠し用の生垣などに使われている。 日本の野生のツバキには,ヤブツバキC.japonica var.japonica L.(イラスト),リンゴツバキ(ヤクシマツバキ)var.macrocarpa Masamune,ユキツバキC.rusticana Honda(イラスト)がある。ヤブツバキはヤマツバキとも呼ばれ,ツバキの野生種をさす。…

※「藪椿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む