世界大百科事典 第2版「ユスティナ」の解説
ユスティナ【Justina】
ローマ皇帝ウァレンティニアヌス1世の妃。非常に若くして簒奪帝マグネンティウス(在位350‐353)と結婚。のち370年ウァレンティニアヌス1世妃となり,ウァレンティニアヌス2世,ユスタJusta,グラタGrata,ガラGallaの4子をもうけた。375年夫帝の死後,4歳で即位した息子ウァレンティニアヌス2世に代わって実権を振るう。アリウス派キリスト教の信奉者で,386年には息子に親アリウス派的な勅令を出させるなどして,ミラノ司教アンブロシウスと激しく対立した。
ユスティナ【Justina】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報