ユスティナ(英語表記)Justina

世界大百科事典 第2版「ユスティナ」の解説

ユスティナ【Justina】

?‐388
ローマ皇帝ウァレンティニアヌス1世。非常に若くして簒奪帝マグネンティウス(在位350‐353)と結婚。のち370年ウァレンティニアヌス1世妃となり,ウァレンティニアヌス2世,ユスタJusta,グラタGrata,ガラGallaの4子をもうけた。375年夫帝の死後,4歳で即位した息子ウァレンティニアヌス2世に代わって実権を振るう。アリウス派キリスト教の信奉者で,386年には息子に親アリウス派的な勅令を出させるなどして,ミラノ司教アンブロシウスと激しく対立した。

ユスティナ【Justina】

キリスト教の聖女。生没年不詳。富裕な家に生まれ,ディオクレティアヌス帝時代にパドバで受洗し,後に胸を剣で刺し貫かれて殉教。6世紀に同市の聖女の墓の上に建立されたサンタ・ジュスティーナ教会が16世紀に再建されて以来,崇敬が広まった。美術ではうら若い王女の姿で表現され,持物は胸に突き刺さった剣やシュロの葉など。アンティオキアの同名の聖女の持物,一角獣(純潔の象徴)を伴うこともある。祝日は10月7日。【荒木 成子】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

巡視船

海上保安庁に所属し海上の警備と救難業務を行なう船。外洋で行動する大型で航洋性があるものを巡視船といい,港内や湾内などのかぎられた水域で行動する 100総t程度以下の小型のものを巡視艇と呼ぶ。武器として...

巡視船の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android