ユダス・マカバイオス(英語表記)Ioudas Makkabaios

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユダス・マカバイオス
Ioudas Makkabaios

[生]?
[没]前161頃
旧約聖書外典『第2マカベア書』に記されているユダヤの英雄。ユダヤ・マカベウス,マカベアのユダともいう。ユダヤのヘレニズム化を強行したセレウコス朝シリアの王アンチオコス4世エピファネスに対して,ゲリラを指導したハスモン家 (→マカベア家 ) の祭司マッタティアスの第3子。父の遺志を継いでアダサのニカノルにシリア軍を破り,エルサレムから撃退して神殿の礼拝を可能としたが,シリアの再度の侵入の際エラサの戦いで死んだ。マカバイオスとは「鉄槌で打ち破った者」または「主に定められた者」の意で,ユダスのあだ名。

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世界大百科事典内のユダス・マカバイオスの言及

【ハヌカ祭】より

…ユダヤ暦のキスレウ月(太陽暦の11~12月)25日から1週間続く。前164年キスレウ月25日に,マカベア家のユダ(ユダス・マカバイオス)が,セレウコス朝のアンティオコス4世エピファネスによって汚されたエルサレム神殿を潔め,再びユダヤ教の聖所として奉献したことを記念する祭り。〈光の祭り〉とも呼ばれ,ハヌキヤという名の8枝の燭台を飾り,祭りの間,1夜に1灯ずつ光を増やしていく習慣が守られる。…

【マカベア戦争】より

…前3世紀初頭以来,エジプト(プトレマイオス朝)とシリア(セレウコス朝)の支配と影響を受けつつ着々と進んでいたパレスティナのヘレニズム化は,シリアのアンティオコス4世の時代に頂点に達し,宗教的迫害の様相をも帯びるに至った。前168年のエルサレム略奪,神殿じゅうりんに続いて,異教が全国民に強制されるに及んで,ユダス・マカバイオス(ユダ・マカベア)Ioudas Makkabaiosを指導者とするおもに下級祭司を中心とするグループと,律法学者を中心とするハシディーム(敬虔主義者)とが手をつなぎ,ユダヤ教の伝統に固執した人々をも加えて,シリア軍とそれに同調するユダヤ人を相手に執拗な戦いを開始した。戦争が始まって数年後には早くもマカベア軍は優位に立ち,神殿は清められ(前164),宗教的独立は回復したにもかかわらず,マカベア・グループがなおも政治的独立を目ざして戦い続けるのを見て,ハシディームの一部が戦列を離れた。…

※「ユダス・マカバイオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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