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ユダヤ法 ユダヤほうJewish law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユダヤ法
ユダヤほう
Jewish law

ヘブライ法ともいう。旧約聖書のモーセ五書に基礎をおく宗教法の体系。 70年ユダヤがローマの一属州となるや,固有の意味でのユダヤ法は消滅し,主として宗教的規律を中核とする地方慣習法にすぎなくなった。その歴史は,モーセ=タルムード法の形成期と,その後の法発展の時代とに大別される。モーセ=タルムード法はユダヤ法の中核とされ,(1) モーセの五書の成立 (前 1200頃~300頃) ,(2) ラビによるモーセの五書の注解と法実務への適用 (前 300頃~200頃) ,(3) 注解の編纂の3段階を経て形成された。その後,ユダヤ法はモーセの五書およびタルムード法を中心に,ユダヤ人の間で慣習法的に発展し,他方モーセ=タルムード法に対する注釈書や研究書も各時代に数多く著わされたが,なかでもユダヤ法近代化の基礎を築いた M.メンデルスゾーンの著作は重要である。ユダヤ法の最大の特徴は,外国人と自国民ないし自民族の無差別取扱い,奴隷制の緩和または禁止など,人道主義的思想がきわめて古くから法制化されていたことである。イスラエル共和国の建国 (1948) によって,再びユダヤ法は一つの国家法となるにいたり,新たな段階を迎えている。

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