山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
ヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)(ヨーロッパじゆうぼうえきれんごう)
European Free Trade Association
ヨーロッパ経済共同体(EEC)設立の構想が明らかになると,大陸市場からの孤立を恐れたイギリスは,全ヨーロッパ自由貿易地域の密接な経済連合を創設する構想を提起した。しかし,EEC側,特にフランスとの意見対立のため,イギリスのEEC加盟は成功せず,オーストリア,スイス,ポルトガル,デンマーク,ノルウェー,スウェーデンに働きかけて1960年5月EFTAを結成した。86年フィンランドが加盟。最高機関は加盟国代表による閣僚理事会。EECと競合関係にあったが,連合加盟国間の結びつきはゆるかった。94年EUとの間でEEAを結成,その実質的意味は低下した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報