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ライフセービング ライフセービングlife saving

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ライフセービング
life saving

人命救助を本旨とした水辺の事故防止のための社会的活動。オーストラリアでおよそ 100年前からボランティア活動として発達した。海辺での監視人命救助の実践のほか,知識・実技の講習会や,技術・体力向上のため普及も兼ねてスポーツとしての競技会が浜辺で行なわれている。 1993年に国際ライフセービング協会 International Life Saving Federation: ILSが設立され,世界選手権大会などを主催する。日本では 1960年代から活動が始まり,1975年に第1回ライフガード競技会が開催,1978年に日本サーフ・ライフ・セービング協会 (1991年日本ライフセービング協会に改称) が創設された。競技としては,バトンを奪い合うビーチフラッグス,海で行なうボードレスキュー,アイアンマン (鉄人) レース,プールでのマネキンキャリー,障害物スイムなどがある。

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知恵蔵の解説

ライフセービング

海水浴場における事故防止と安全管理、及び水辺における安全思想・技術の普及、啓蒙を活動の基本とする。オーストラリアの海岸線を中心に活躍しているSurf Life Saving Associationが、名実共に世界をリードしており、欧米では自治体に雇用された職員としての身分やプロ(ライフガード)としての地位が確立している。日本では1991年に日本ライフセービング協会(JLA)が発足、それまでの各地における活動が統一された。現在ではNPO法人として活動し、ライフセーバーに関する6種類の資格を認定。一方、ライフセーバーとしての資質の向上、活動の普及を狙いとして、ビーチフラッグやスイム&ランなどの種目による競技会の開催にも力を入れている。

(吉田章 筑波大学教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ライフセービング

水辺の事故防止を目的とした監視活動や救助活動のほか、技術向上のための競技など全てを指す。競技は水難事故が起きた場合を想定した救助技術を競い、全日本選手権は1975年に第1回大会が開かれた。世界選手権は2年に1度開かれ、オランダであった今年9月の大会では日本は総合8位(参加35カ国・地域)。1位はニュージーランド、2位はオーストラリア、3位はフランスだった。 全日本選手権に出場するライフセーバーは各地の海水浴場などで監視、救助活動をしている。2015年度の出動は3163件。年々増加傾向にある。

(2016-10-21 朝日新聞 朝刊 東スポーツ特集2)

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デジタル大辞泉の解説

ライフセービング(lifesaving)

人命救助活動。特に、水難救助活動。また、そのための技術を競う競技。

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百科事典マイペディアの解説

ライフセービング

水難事故の救助活動を意味するが,救助技術の向上のために,また若い人々が救助活動に関心を持つようにと,オーストラリアでスポーツ化された。競技種目は実際の救助活動に直結しており,アイアンマン(鉄人)レースやビーチフラッグなどがある。

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大辞林 第三版の解説

ライフセービング【lifesaving】

水難事故を防止する活動や、水難が発生した際に人命を救助する活動などの総称。一九世紀末にフランスで創始された奉仕活動の形態で、オーストラリアなどで発達した。 → ライフセーバー
の訓練活動を競技化したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ライフセービング
らいふせーびんぐ
lifesaving

本来は、人命救助を本旨とした社会的活動をさすが、一般的には、水辺の事故防止のための実践活動のことをいう。今日では、水辺だけでなく、日常生活のなかで起こりうるけがや疾病の予防や応急手当も含み、一般市民への安全に対する考え方の啓発活動や知識・技術の教育活動、また、ライフセービングの技術向上を目的とした競技も含まれる。これらに携わる者をライフセーバーlifesaverとよんでいる。
 ライフセービングの歴史は、19世紀末のフランスを起源としている。海水浴など、水辺の活用が生活文化と深くかかわり合いをもつなかで、水辺での事故が絶えず、これらの水難事故を防止するために、ウォーター・セーフティー思想と事故防止のための方法が確立され、その後世界に広がりをみせた。日本では、1970年代から組織的な活動が始まり、1991年(平成3)4月に日本ライフセービング協会(JLA)が発足、国際ライフセービング連盟(ILS)に加盟し、日本を代表する組織となっている。2008年4月現在、日本ライフセービング協会には、1支部と127のクラブが登録しており、全国で活動を行っている。
 ライフセービング競技は、救助技術の向上を目的として行われており、競技種目は国際連盟が認める種目としてアイアンマンレース(200メートル沖合いに設置したブイを水泳とパドルボードとサーフスキーでそれぞれ往復する)、ビーチフラッグス(砂浜に後ろ向きでうつ伏せになり、20メートル離れた地点のホースチューブを取り合う)などのサーフ競技12種目と、50メートル・マネキンレスキューレース(25メートル地点の水底に沈んでいるライフセービング用マネキンを「救出」する)などのプール競技9種目がある。また、ワールドゲームズ(オリンピック競技以外で行われる4年に一度の国際スポーツ大会)の正式種目にもなっている。4年ごとに世界選手権が開催され、国内では、全日本、全日本室内、全日本学生の三つの公式競技会をはじめとして年間約10大会が開催されている。[中見隆男]

その後の動き

競技種目は国際ライフセービング連盟が認める種目として「アイアンマン」「ビーチフラッグス」等のオーシャン競技16種目、「50メートル・マネキンキャリー」等のプール競技10種目と「シミュレーテッド・エマージェンシー・レスポンス競技(SERC)」があり、ワールドゲームズの正式種目にもなっている。また、2年ごとに世界選手権が開催され、国内では、全日本、全日本室内、全日本学生、サーフカーニバルの4つの公式競技会をはじめとして年間約10以上の競技会が開催されている。[編集部]

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