ラグランジュの特殊解(読み)ラグランジュのとくしゅかい(その他表記)special solution of Lagrange

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラグランジュの特殊解」の意味・わかりやすい解説

ラグランジュの特殊解
ラグランジュのとくしゅかい
special solution of Lagrange

三体問題は通常解決がきわめて困難であるが,J.ラグランジュはその特殊な場合として,2個の天体が互いにケプラー運動 (→ケプラーの法則 ) をし,第3の天体の質量がほとんど無視できるときには,初めの2天体による回転座標系において,その2天体を結ぶ直線上の3点,またその2天体と正三角形をなす2点が,第3の天体にとって引力的に平衡な点であることを見出した。この5つの点をラグランジュの特殊解,特にあとの2個をラグランジュの三角点という。実際トロヤ群小惑星は太陽木星に対して正三角形をなす位置を公転している。

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