ラニ・キ・ヴァヴグジャラート・パタンの女王の階段井戸(読み)ラニキヴァヴ グジャラートパタンのじょうおうのかいだんいど

世界遺産詳解 の解説

ラニキヴァヴ グジャラートパタンのじょうおうのかいだんいど【ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸】

2014年に登録された世界遺産(文化遺産)。西インド、グジャラート州パタン地区に流れるサラスワティー川の河岸にある州最古の壮大な7層の階段井戸雨量が少ないこの地域では水は大変貴重であり神聖視されていた。ラニ・キ・ヴァヴはインドに多数存在する階段井戸の一つで、11世紀、パタン王妃の命により王の記念碑として建造された。階段井戸はインド亜大陸における地下水資源を利用した貯水システムで、井戸の底の水際まで階段で降りていけるという独特の特徴をもっており、階段の壁面は美しいレリーフによって装飾されている。宗教神話俗世が混在したイメージで描かれた彫刻の数は大小1500以上に及び、寺院としての役割も担っている。度重なる洪水によって数世紀にわたり、土砂で覆われていたこともあって保存状態はきわめて良好で、高度な地下水管理システムも高く評価されている。◇英名はRani-ki-Vav (the Queen's Stepwell) at Patan, Gujarat

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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