ラプソディー(読み)らぷそでぃー(英語表記)rhapsody 英語

デジタル大辞泉 「ラプソディー」の意味・読み・例文・類語

ラプソディー(rhapsody)

狂詩曲

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精選版 日本国語大辞典 「ラプソディー」の意味・読み・例文・類語

ラプソディー

※浪曼主義(1950)〈中野好夫〉「有名な彼の随想日記も、〈略〉人間讚歌のラプソディであるといってもよい」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラプソディー」の意味・わかりやすい解説

ラプソディー
らぷそでぃー
rhapsody 英語
Rhapsodie ドイツ語

「狂詩曲」と訳される。幻想曲風で自由な形式の19世紀の器楽曲。ラプソディーとは元来、ギリシア叙事詩なかの吟唱者が歌う一つの部分を意味した。この表題を共有するロマン派の器楽曲も、とくに初期のものは叙事詩的、英雄的、民族的性格を備えている。リストの19曲の『ハンガリー狂詩曲』(1846~85)はその好例であり、ドボルザークバルトークの作品にもこの特徴が認められる。しかしブラームスの『二つのラプソディー』(1879)はバラード風の性格を示しており、さらに新しい時代の自由な感情表現の傾向を示す作品には、ジャズ語法を用いたアメリカの作曲家ガーシュインの『ラプソディー・イン・ブルー』(1924)がある。

[寺本まり子]

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