ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラヨシュ2世」の意味・わかりやすい解説
ラヨシュ2世
ラヨシュにせい
Lajos II; Ludvík II
[没]1526.8.29. モハーチ
ハンガリー王,ボヘミア王 (在位 1516~26) 。ヤギェウォ朝のウラディスラフ2世ヤゲロウェツの子で,ルドウィク1世としてボヘミア王も兼ねた。オスマン帝国のスレイマン2世から,1521年朝貢を要求され,これを拒否すると,スレイマンは攻撃をかけ,シャバツとベオグラードを占領。 1526年再び攻撃を加えてきた。ラヨシュは迎撃を試みたが,かえってモハーチで大敗を喫し (→モハーチの戦い ) ,逃走中に溺死。オスマン軍はブダを占領してハンガリー国土を蹂躙,その後撤退した。ラヨシュの死によって,以後ヤギェウォ家は絶え,ハプスブルク家がハンガリーへ進出する契機となった。
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