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ラ・クール ラ・クールLa Cour, Paul

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラ・クール
La Cour, Paul

[生]1902.11.9. ヘルフマーグレ
[没]1956.9.20. ロスキレ
デンマークの詩人。リルケに近い詩人で,甘美で絵画的な詩風から次第に内省的になり,第2次世界大戦中から戦後にかけては実存的傾向を深め,芸術派の代表的詩人となった。代表作は『われ一切を求む』 Alt kræver jeg (1938) ,『剣と剣の間』 Mellem Sværdene (42) ,『生きた水』 Leverde Vande (46) 。大戦中の日記を抄出した『ある日記の断片』 Fragmenter af en Dagbog (48) は,戦時の沈黙のなかで自己の芸術的信条を書きとめたもので,詩作品以上に好評であった。死後『遺稿詩集』 Efterladte Digte (57) が出た。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラ・クール
らくーる
Paul La Cour
(1902―1956)

デンマークの詩人。芸術派の代表詩人で、作風はリルケに近く、初期の絵画的、印象的詩風から後期の実存主義的詩風への展開も似ている。第二次世界大戦中は沈黙し、現代詩のあり方に思いを潜め、戦後は社会派詩風の風靡(ふうび)するなか、美的実存主義的立場を守り抜いてデンマーク詩壇の象徴的存在となる。代表詩集に『われ一切(いっさい)を求む』(1938)、『生きた水』(1946)など。ほかに大戦中の日記の抜粋『ある日記の断片』(1948)は彼の生き方や詩の方法について鋭い思索を示し高い評価を受けた。[山室 静]

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