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ルビーアカヤドリコバチ Anicetus beneficus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルビーアカヤドリコバチ
Anicetus beneficus

膜翅目トビコバチ科。体長は雌 1.7mm,雄 1.2mm内外。体は短太。雌は橙黄色で,後肢脛節に2条の黒帯がある。前翅には褐色紋があり,前縁脈下の毛はほぼ2列に並ぶ。触角は非常に幅広い。小楯板には 32~38本の毛がある。産卵管はわずかに突出する。雄は黒色で翅は透明。触角は糸状で細長く,長毛がある。ルビーロウカイガラムシ (→カイガラムシ ) に寄生する有名な天敵で,成虫は年2回出現する。本州,四国,九州,中国に分布する。近縁種にワモンアカヤドリコバチ A. annulatus,ツノロウアカヤドリコバチ A. ceroplastis,カメノコロウアカヤドリコバチ A. ohgushiiなどがあるが,雄では区別が困難である。 (→トビコバチ )

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルビーアカヤドリコバチ
るびーあかやどりこばち / ルビー赤寄生小蜂
[学]Anicetus beneficus

節足動物門昆虫綱膜翅(まくし)目トビコバチ科に属する昆虫。和名は「ルビーロウムシに寄生する赤色をしたコバチ」を意味するが、日本で第二次世界大戦後、ルビーロウムシの駆除に活躍した天敵として有名。原産地は中国で、第二次世界大戦中、偶然の機会に日本に侵入したものであることが最近判明した。雌は体長が1.7ミリ内外で、体は赤褐色を呈し、触角は太く、前ばねに褐色の斑紋(はんもん)がある。雄は体長が約1.2ミリで、体は黒色、前ばねは透明で斑紋がなく、触角は細長く長毛がある。このように雌と雄は形態と色彩が異なる。成虫は年に2回発生する。[立川哲三郎]

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世界大百科事典内のルビーアカヤドリコバチの言及

【益虫】より

… 日本でも1909年以降ベダリアテントウを輸入し大きな成果をあげている。同様にミカン,チャ,カキなどの害虫であるルビーロウカイガラムシの天敵ルビーアカヤドリコバチの発見とその効果は,日本の安松京三の業績として有名である。寄生性の昆虫はきわめて多く,とくにハエや小型のハチには宿主の体内で育つために,それを死に至らしめるものが多い。…

※「ルビーアカヤドリコバチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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