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ループス腎炎 ループスじんえんlupus nephritis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ループス腎炎
ループスじんえん
lupus nephritis

全身性エリテマトーデス (SLE) に見られる蛋白尿,高血圧,浮腫 (ふしゅ) などの腎臓障害をいう。ループスとは狼の頬を意味するラテン語で,SLEの顔面の紅斑 (こうはん) が狼の頬に似ていることから,この名がある。 1960年代までは SLEの症例にいったんループス腎炎が発症すると,そのほとんどの例が数年以内に尿毒症で死亡していた。 70年代に入り副腎皮質ステロイドの大量投与が行なわれるようになり,ループス腎炎の中には蛋白尿の消失する例も見られるようになった。また,70年ごろから血液透析療法が普及して,末期の腎不全に陥ったループス腎炎の症例も尿毒症によって命を落とすことは少なくなった。 70年代後半に入り,SLEの治療は格段の進歩を遂げ,腎と中枢神経系以外の臓器症状は完全に消失することが多くなったが,ループス腎炎に関しては治療に抵抗してネフローゼ症候群が続いたり,透析治療の導入を余儀なくされる症例が決して少なくないのが現状である。

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