レグレンツィ(英語表記)Giovanni Legrenzi

改訂新版 世界大百科事典 「レグレンツィ」の意味・わかりやすい解説

レグレンツィ
Giovanni Legrenzi
生没年:1626-90

後期バロックのイタリアの音楽家。フェラーラベネチアで働いた後,1685年にはサン・マルコ大聖堂の楽長となる。教会音楽を多数作曲するとともに世俗音楽にも才能示し,ベネチア楽派オペラの中心的作曲家となった。オペラのほかに,オラトリオ教会カンタータ詩篇などの宗教的合唱曲,トリオ・ソナタほかの室内楽曲を作曲。代表作はオペラ《トティラ》(1677),《ジュスティーノ》(1683)などである。弟子が多く,ビバルディもその一人と考えられている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レグレンツィ」の意味・わかりやすい解説

レグレンツィ
Legrenzi, Giovanni

[生]1626.8.12. クルゾーネ
[没]1690.5.26. ベネチア
イタリアの作曲家。ベルガモのオルガン奏者とフェララの教会楽長の地位を経てベネチアに移り,1672年メンディカンティ慈善院の楽長,85年サン・マルコ大聖堂の楽長になった。ビバルディの師。オペラ,オラトリオなどのほか,トリオ・ソナタにすぐれた作品を残した。

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