レスコ(その他表記)Pierre Lescot

改訂新版 世界大百科事典 「レスコ」の意味・わかりやすい解説

レスコ
Pierre Lescot
生没年:1510ころ-78

フランス建築家パリ良家に生まれ,数学幾何学と共に建築を学んだルネサンス人で,彫刻家グージョン協力を得てオテル・カルナバーレ(1550)やルーブル宮殿方形中庭南西隅(1559)などを設計。綿密に研究された古典オーダーとギリシア的優美にみちた彫刻装飾をみごとに融合させ,記念性を重んじる同時代イタリア建築には見られない装飾豊かなフランス・ルネサンス建築を創始した。
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百科事典マイペディア 「レスコ」の意味・わかりやすい解説

レスコ

フランス・ルネサンスの代表的建築家。グージョンの協力を得てルーブル宮の改築従事,アンリ2世の館などを作った。このほかにもイノサン噴水などグージョンとの協力で制作した装飾性豊かな作品がある。

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世界大百科事典(旧版)内のレスコの言及

【オテル】より

…母屋背後には,造園され,彫刻などで装飾された庭園がつく。現存する最古の例は,P.レスコー設計のオテル・カルナバーレ(パリ,1544)である。パリ以外では,エクサン・プロバンス,ボルドー,モンペリエなどに建てられた。…

【グージョン】より

…作品はほとんどすべて建築装飾として制作されている。44年パリで建築家レスコに協力し,サン・ジェルマン・ローセロア教会のジュベ浮彫装飾を制作,そのひとつ《ピエタ》にはパルミジャニーノの版画の影響がみられる。49年,アンリ2世のパリ入市の式典装飾として制作された建造物のひとつ〈イノサンの泉〉を飾る浮彫パネルを完成した。…

※「レスコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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