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レーシングカー レーシングカー racing car

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デジタル大辞泉の解説

レーシング‐カー(racing car)

競走用自動車レーサー

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百科事典マイペディアの解説

レーシングカー

競走用自動車,レーサーとも。より速く走ることを目標に開発された自動車。一般には,レースの種類に応じて著しく単能化されたものになる。直線平たん路などを単独で走り,速度記録をつくるレコードレーサー,周回路などを2台以上で競走するスピードウェーレーサー(代表的なものはフォーミュラカー),道路上で競走するロードレーサーなどがある。
→関連項目ゴーカート

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世界大百科事典 第2版の解説

レーシングカー【racing car】

競走用自動車ともいう。より速く走ることを追求して開発された自動車で,自動車レースの種類に合わせて極度に単能化された形をとる。
[レースの種類]
 自動車レースは,競技方法によりスピードレースラリーヒルクライム,タイムトライアルに分類することができ,それぞれに適合したレーシングカーがつくられる。これら各種レースの参加車両は,フランスに本部をおく国際自動車連盟(FIA)の国際スポーツ部会の定めたスポーツ法典付則J項に区分され,細部にわたり規定が設けられている。

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大辞林 第三版の解説

レーシングカー【racing car】

レースに出場するために作られた自動車。レーサー。

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レーシングカー
れーしんぐかー
racing car

レースに使われる自動車の総称。競走用自動車ともいう。[高島鎮雄]

歴史

1895年に史上初の本格的な自動車レース「パリ―ボルドー―パリ」が開催された。ようやく自動車が実用化されたころであったから、とにかく自力で走れる車ならなんでも出場してきた。レーシングカーどころか、乗用車とバス、トラックの区別さえ判然とはしていなかったころである。しかしレースの人気が高まり、競走が激しくなるにしたがって、レースに勝つための専門のレーシングカーがつくられるようになってきた。実用的な装備を外して軽量化したシャシー(車台)に、大排気量の強力エンジンを搭載した専用車である。それを操るためには度胸と反射神経と腕力が必要で、レーシングドライバーという新しい職業が生まれた。その結果、レース速度は安全が保てないほど高くなり、事故が多発した。そこで早くも1898年には、車両重量を重量車で400キログラム以上、軽量車で200~400キログラムとする史上初のレーシングカー・フォーミュラが設けられた(フォーミュラとは規格のことである)。
 重量を重くすることによって速度を下げるのがその目的であったが、エンジンの大きさに制限のない以上、最初のフォーミュラは安全性確保の面からはあまり効果がなく、かえって強力なエンジンが積まれる結果となった。そこで1902年には重量車650キログラム以上、軽量車400~650キログラム、小型車250~400キログラムと、フォーミュラを強化しなければならなかった。さらに1902~06年には、逆に車両重量を1000キログラム以下に抑えることにより、大排気量の強力エンジンを締め出す方法がとられた。それでも1906年のル・マンの第1回フランス自動車クラブ・グランプリ(グランプリの名のついた最初のレース)に優勝したルノーは、排気量12.975リットル、105馬力で、最高時速160キロメートルにも達した。
 重量による規制が効果がなかった結果、1907年には、使用燃料の量を100キロメートル当り30リットル(約3.3キロメートル/リットル)以下に制限し、間接的ながら初めてエンジンの大きさに枠が設けられた。さらに1908年にはエンジンの総ピストン表面積755平方センチメートル以下(4気筒で内径155ミリメートル以下、6気筒で127ミリメートル以下)、乾燥重量(オイル、水を除いた重量)1100キログラム以上という複合フォーミュラが課せられ、エンジンの直接規制が始まった。13年にはふたたび燃費100キロメートル当り20リットル(5キロメートル/リットル)以下、車両重量800~1100キログラムという燃費と重量の複合規制が採用された。第一次世界大戦の始まる1914年には、初めてエンジンの総排気量を4.5リットル以下に抑制、あわせて車両重量を1100キログラム以上とし、以後はエンジン排気量と車両重量を中心に、ときに車体寸法や燃料消費率も併用するという方法が用いられてきた。フォーミュラが強化されると、その範囲内で性能の限界を追求して安全限界に近づき、ふたたびフォーミュラが強化される。このように、レーシングカーの歴史は、マシーンの性能向上とフォーミュラ強化の終わりのない追いかけっこであり、それは今後も果てしなく続いていくものと思われる。
 以上のフォーミュラによるレーシングカーは、第二次世界大戦前は一般にグランプリカーとよばれてきたが、戦後はフォーミュラ2(ツー)やフォーミュラ3(スリー)も設けられ、レーシングドライバーの登竜門としてのレースが行われるようになった結果、フォーミュラ1(ワン)カー、略してF1(エフワン)カーとよばれるようになった。F1カーによるレースは、ブラジル・グランプリ、モナコ・グランプリ、アメリカ・グランプリのように、開催国名を冠したグランプリ・レースの名でよばれている。
 1910年ごろから、高度に専門化し実用車とはかけ離れてしまったグランプリカーと実用車との間に、いわゆるスポーツカーが生まれた。スポーツカーは基本的に高性能な実用車であるが、やがてそれによるレースも行われるようになった。さらに現在では実用車(ツーリングカー)によるレースも盛んで、ひと口にレーシングカーといってもきわめて多岐にわたるのが現状である。[高島鎮雄]

レーシングカーの種類

全世界のモータースポーツを管掌しているのは、FIA(国際自動車連盟)である。2001年時点でのレーシングカーのカテゴリーは次のとおりである(なお各生産台数は連続した12か月間のもの)。
●グループA 大量生産ツーリングカー。生産台数2500台以上。4人乗り以上。公認強化パーツで50%程度の出力アップ可、公認エアロパーツ(空力特性を向上させる部品)装着可。〈参加できる競技〉世界ツーリングカー選手権(WTC)、世界ラリー選手権(WRC)、全日本ツーリングカー選手権。
●グループB 量産スポーツカー。生産台数200台以上。2人乗り以上。〈参加できる競技〉世界スポーツ・プロトタイプ選手権(WSPC)。
●グループC1(C2) スポーツ・プロトタイプ。生産要求なし。二座席。エンジン/排気量自由。最低重量850(C2は700)キログラム。1000キロメートル・レースの燃料消費量510(C2は330)リットル以下。〈参加できる競技〉世界スポーツ・プロトタイプ選手権(例、ル・マン24時間)、全日本スポーツ・プロトタイプ選手権。
●グループD フォーミュラ・レーシングカー。生産要求なし。1人乗りで、4本の車輪が露出しているもの。
 (1)フォーミュラ1 10気筒以下で、ターボなし3リットル以下。重量600キログラム以上。F1レース。(2)フォーミュラ3000(かつてのフォーミュラ2に相当) V型8気筒、ターボなし3リットル以下、現在はローラ(シャシー)/ジャッド(エンジン)のワンメイク・レース。F3000レース。(3)フォーミュラ3 4気筒以下、ターボなし2リットル以下のグループAエンジンを用いる。455キログラム以上。F3レース。
●グループE フォーミュラ・リブレ(自由)・レーシングカー。各国独自のフォーミュラ・レーシングカー。アメリカのCART(インディ500など)がこのグループに入る。
 このほか各国に独自のレギュレーション(規則)によるレースがあり、そのためのレーシングカーが存在する。[高島鎮雄]

現代のレーシングカー

性能の限界を競うレーシングカーは、その時点における最先端の技術を駆使して設計・製作されている。なかでも1レースの走行距離が350キロメートル程度で、スプリントレースの性格の強いF1に著しい。1986年までは短距離のプラクティス(公式予選)ではターボの過給圧を6~7バールにもあげ、瞬間的には千数百馬力にも達し、レースでも1000馬力を超えていた。しかし安全性の見地から1987年以降、過給圧を4バールに規制し、さらに88年以降は過給圧を2.5バール以下に規制を強めたが、それでも700馬力以上で、ほぼ同重量の軽自動車の20倍にも達する。1989年からはターボチャージャーが全面禁止され、現在はターボなし3000ccの4ストローク・レシプロエンジンとなっている。
 このパワーを可能な限り路面に伝えるために、重いエンジンを後輪直前のミッドシップに積むほか、ボディー形状のくふうや、ウィングなどさまざまな空気力学的付加物により、高速では強いダウンフォース(路面へ押さえ付ける力)を得ている。強大なパワーを伝達するタイヤはもっとも重要な要素で、現在は摩擦熱でゴムが溶け出すことによってグリップを得る方式が一般化している。長らく超ワイドで溝のない、いわゆるスリックタイヤが使われてきたが、あまりにもグリップが高すぎて危険になったため、2001年には前輪が幅355ミリメートル以下で4本溝、後輪が幅380ミリメートル以下で4本溝のグルーブド(溝付き)タイヤが要求されている。雨天には溝の多いレインタイヤを用いる。
 ボディーはアルミニウムが長い間使われていたが、現在ではカーボンファイバーやケブラーを用いた繊維強化プラスチックのモノコック構造である。これはアルミニウムの5倍もの強度をもち、したがって同じ強度なら重量を5分の1にできる。この新素材によって初めて1000馬力に耐えるボディーが可能になり、また一つのボディーで年間十数回のレースに使えるようにもなった。ボディー形状はもちろん風胴で決定されるほか、サスペンション、タイヤともども、サーキットごとに微妙に調節される。
 2008年現在F1レースは世界中で年間18回行われるグランプリ・レースの結果によりドライバーとマシーンのチャンピオンが決められており、このなかには10月の富士スピードウェイ(2009年は鈴鹿(すずか)サーキット)で行われる日本グランプリも含まれている。1997年にヤマハ発動機が撤退して以来、日本車は参加していなかったが、2000年(平成12)からホンダ(本田技研工業)が復帰、トヨタ自動車も2002年に参戦している。トヨタはこのためにF1エンジンの経験をもつヤマハ発動機に資本投下したほどである。
 8年ぶりにF1復帰を果たしたホンダは、それを「24時間プロジェクト」とよんだ。すなわちホンダF1マシーンはエンジンに特殊なセンサーと通信機能を装備、レース中のエンジン回転の変化などのデータを瞬時に日本にネット送信し、それに基づいてエンジンを改良、次のレースに備えた。現代のF1レースは、まさにハイテク技術を駆使する超先端スポーツなのである。[高島鎮雄]

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