ドイツ中西部のフランクフルト(Frankfurt am Main)の旧市街にある広場。ゴシック様式で木組みの切妻(きりづま)型の建物である旧市庁舎レーマー、後期ルネサンス様式の15世紀の貴族の館ハウスヴェーアトハイム(戦後復元されたもの)、ニコラス教会(聖堂)など、フランクフルトを代表する歴史的な建築物が取り囲んでいる。また、石畳の広場中央には、公正を表す天秤を持った正義の女神の噴水とバロック様式のミネルバの噴水がある。かつて、レーマーで神聖ローマ帝国の皇帝の戴冠式が行われた日には、この広場で受難劇が演じられ、噴水からはワインが流れ出て市民に振る舞われたといわれる。現在は市民の憩いの場となっていて、マイン川の夏祭りやクリスマス市の開催場所として多くの人出でにぎわう。また、広場周辺には大聖堂やユダヤ博物館、パウルス教会などの由緒ある建物や、モダンアート美術館などがある。