ロックーン(英語表記)rockoon

翻訳|rockoon

デジタル大辞泉 「ロックーン」の意味・読み・例文・類語

ロックーン(rockoon)

気球によって高空からロケットを打ち上げること。主に気象用の観測ロケットで用いられる。
[補説]ロケット(rocket)と気球(balloon)からの造語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ロックーン」の意味・わかりやすい解説

ロックーン
rockoon

気球とロケットとを一体として高層観測を行うシステム。ロケットrocketと気球balloonの合成語。大型の気球に小型の観測ロケットを吊り下げて上空に運び,最高到達高度に達したときロケットを発射して目的の観測を行う。ロケットの飛行に高い抵抗となる下層大気の中を気球で運び上げるため,ロケットの性能があまりよくなくても高層まで測定器を運び上げることができるが,ロケットの性能向上により実用的価値はなくなった。日本では,1957-58年の国際地球観測年IGY)の頃に何回か打上げが試みられた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ロックーン」の意味・わかりやすい解説

ロックーン

観測用ロケットを気球で高空(ふつう高度2万m程度まで)にもち上げ,そこから自動的に発射させ高度数万mの高層大気の観測を行う方式。rockoonはロケットrocketと気球baloonを組み合わせた語。日本では1956年―1961年に東大生産技術研究所で19回の打上げが行われ,高高度観測が行われた。現在では行われていない。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android