20世紀西洋人名事典 「ヴァルターメーリング」の解説
ヴァルター メーリング
Walter Mehring
1896 - 1981.10.3
ドイツのシャンソン作家。
ベルリン生まれ。
表現主義から出発し、第一次大戦後、新発足したキャバレーの演目のためシャンソンを作詞し、新時代の痛烈なダダ・ソングの旗手となる。以後、グレーセンワーンなどベルリンの代表的なキャバレーのために「船乗りのコラール」などヒット曲を書くが、やがて政治的風刺性・攻撃性を強める。1934年ナチスの手を逃れ、フランスを経てアメリカに亡命し、’58年チューリヒに移住、風刺的政治詩や小唄を書き、市民的倫理を攻撃する。他の作品に「異端者の祈祷」(’21年)、「ベルリンの商人」(’29年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報