20世紀西洋人名事典 「ヴァレリーラルボー」の解説
ヴァレリー ラルボー
Valéry Larbaud
1881.8.29 - 1957.2.2
フランスの小説家。
ビシー(フランス中部)生まれ。
裕福な鉱泉経営者の家に生まれたが、8歳の時父が死去、生来病弱で幼少の頃から病気保養も兼ねヨーロッパ各地を旅行する。自費出版した「富裕な好事家の詩」(1908年)で文壇にデビュー。「NRF」誌の有力な執筆者で、豊かな語学力を用いてイギリス、イタリア、スペインなどの作家の紹介に努める。’35年脳溢血で倒れて以後、失語症及び半身不随となり、廃人同様の晩年を送る。主な作品に「バルナブース全集」(’13年)、「子どもごころ」(’18年)などがある。文学的コスモポリティスムの先駆者。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報