世界の観光地名がわかる事典 「ヴィラデステ」の解説 ヴィラデステ【ヴィラデステ】Villa d'Este イタリアの首都ローマ東方約30kmのチボリ(Tivoli)にある、エステ家の元別荘につくられた庭園公園。4.5haの広大な敷地を有する邸宅で、同国一美しいといわれる後期ルネサンス期の噴水庭園がある。音楽を奏でながら10m以上水を吹き上げるオルガン噴水のほか、さまざまな噴水が配置されている。16世紀半ば、エステ家出身の枢機卿イッポーリト2世デステは、ローマ教皇の座をめぐる争いに破れチボリに隠遁し、ベネディクト会の修道院だった建物を住まいとして、その周囲に広大な庭園を建設した。建設は彼の死後も続けられ、完成したのは17世紀に入ってからである。18世紀、この建物は放棄され荒れるにまかせる状態になり、第二次世界大戦で戦災を受けたが、戦後再建・整備され、公園として開放されることになった。世界遺産(文化遺産)に登録されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報
デジタル大辞泉プラス 「ヴィラデステ」の解説 ヴィラ・デステ 《Villa d'Este》イタリア、コモ湖畔の町チェルノッビオの中心部に位置するリゾートホテル。建物は16世紀建造のコモ枢機卿の夏の別荘で、その後さまざまな所有者の手を経て、1873年に上流階級の社交場として開業。美しいイタリア式庭園がある。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報