20世紀西洋人名事典 「ヴィリーブレーデル」の解説
ヴィリー ブレーデル
Willi Bredel
1901 - 1964.10.27
ドイツの小説家。
ハンブルク生まれ。
労働者作家として有名。小学校卒業後旋盤見習工となり、1919年共産党に入党。’28年「ハンブルク民衆新聞」紙編集。同年プロレタリア作家同盟に加入。’30年国家反逆罪で2年間の禁固刑を受け、獄中で「機械工場N&K」(’30年)を書く。’33年ナチスの強制収容所に収監され、’34年プラハ、後にソ連に亡命。’36年モスクワでブレヒト等と文芸誌「ウォルト」を発行。’45年帰国、東ドイツの民主的再建に尽力、国民賞等を受賞。’35年発表の「試練」は、強制収容所の実態を暴露した小説で17ヶ国語に翻訳された。他の小説に「親戚と知人」三部作(’43〜53年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報