一下(読み)イッカ

デジタル大辞泉 「一下」の意味・読み・例文・類語

いっ‐か【一下】

ひとたび発せられること。「命令一下」「号令一下

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一下」の意味・読み・例文・類語

いっ‐か【一下】

  1. 〘 名詞 〙 ひとたび振り下ろすこと。ひとたび下ること。
    1. [初出の実例]「鉄槌一下、玉石共に砕きて」(出典:売文集(1912)〈堺利彦編〉巻頭の飾・超善悪、超人間〈久津見蕨村〉二)
    2. 「皆精神を頂点まで緊張させて号令の一下(イッカ)を待ってゐた」(出典:初年兵江木の死(1920)〈細田民樹〉三)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐馮勤伝〕

いち‐さがり【一下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三味線の調弦法の名称。一の糸を本調子より一音、すなわち二律さげた調子
  3. 転じて、調子が下がり、変わること。
    1. [初出の実例]「一下(イチサガ)りが事をするも、大概(てへげへ)があるぜ」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一五)

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