一元描写(読み)イチゲンビョウシャ

デジタル大辞泉 「一元描写」の意味・読み・例文・類語

いちげん‐びょうしゃ〔‐ベウシヤ〕【一元描写】

岩野泡鳴いわのほうめいが唱えた描写方法論小説の中で、作者主観を移入した人物を設定し、その視点から描写を一元的に統一すべきだとする。田山花袋平面描写に反対して主張したもの。⇔多元描写

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「一元描写」の意味・読み・例文・類語

いちげん‐びょうしゃ‥ベウシャ【一元描写】

  1. 〘 名詞 〙 小説の描写法の一種。小説中の事件および人物の心理は、すべて作中の一人物の視点を通して見たものとして描写すべきであるとするもの。田山花袋の平面描写に対し、大正七年(一九一八)、岩野泡鳴の提唱したもの。泡鳴は一元的描写とも表現している。⇔多元描写

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む