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一党優位体制 いっとうゆういたいせい

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知恵蔵2015の解説

一党優位体制

多党制や自由選挙があるにもかかわらず、特定の政党が政権を占め続ける体制を一党優位体制と呼ぶ。社会主義国の一党独裁とは区別される。日本の自民党政権、イタリアにおけるキリスト教民主党を中心とした連立政権がその代表例である。日伊両国においては、戦後長い間、野党が社会主義、共産主義イデオロギーを掲げ、穏健な議会政治の土俵に上ってこなかったことが一党優位体制を作り出した大きな原因であった。自由主義体制を守るという大義名分が一党優位体制を正当化した。冷戦構造崩壊後、イタリアでは大規模な政党再編成が起こり、中道左派と右派の二極構造が生まれている。日本でも、1993年に政権交代が起こったが、自民党は巧みな連立工作によって政権に復帰し、権力を維持してきた。政権交代のない政党システムにおいては、政策の硬直化、政治腐敗の蔓延などの問題が起こりやすいことも事実である。そのため、日本では野党の離合集散を経て、民主党が最大野党となり、政権交代可能な政党システムに挑んでいる。

(山口二郎 北海道大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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