一文半銭(読み)イチモンキナカ

デジタル大辞泉 「一文半銭」の意味・読み・例文・類語

いちもん‐きなか【一文半銭】

いちもんはんせん(一文半銭)」に同じ。→半銭きなか
「いい出しちゃア、―まけひきはありゃせん」〈魯文西洋道中膝栗毛

いちもん‐はんせん【一文半銭】

1文と半銭。わずかの金額。いちもんきなか

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精選版 日本国語大辞典 「一文半銭」の意味・読み・例文・類語

いちもん‐きなか【一文半銭】

〘名〙 (「きなか」は寸(き)(なか)の意で、穴あき銭の直径一寸(いっき)半分の意という) 一文と半銭。また、ごくわずかの金額。いちもんはんせん。〔随筆・海録(1820‐37)〕

いちもん‐はんせん【一文半銭】

歌舞伎五大力恋緘(1793)二幕「一文半銭(イチモンハンセン)取らいでも大事ない」

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四字熟語を知る辞典 「一文半銭」の解説

一文半銭

一文と半銭。また、ごくわずかの金額。

[使用例] これまでだって妾が江南の家へ一文半銭注ぎ込んだ事があるかい内田魯庵社会百面相|1902]

[解説] 「半銭」は「きなか」(なかの意で、穴あき銭の直径いっの半分の意)とも読みます。

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