一業所感(読み)イチゴウショカン

デジタル大辞泉 「一業所感」の意味・読み・例文・類語

いちごう‐しょかん〔イチゴフ‐〕【一業所感】

仏語。人はいずれも、同一の善悪ごうならば同一の果を得るということ。共業共果きょうごうきょうか
「―の身なれば、先世芳縁も浅からずや」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「一業所感」の意味・読み・例文・類語

いちごう‐しょかんイチゴフ‥【一業所感】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。それぞれの人が、同じ業によって、同じ果を感ずること。同じ業ならば、同じ果を得ること。
    1. [初出の実例]「一業所感の身なれば、先世の芳縁も浅からずや思ひしられけん」(出典:平家物語(13C前)三)
  3. 芸道などで、自分の進む道は宿命的なもので、他に生きる道はないと考えること。芸道に心ひかれること(日葡辞書(1603‐04))。

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四字熟語を知る辞典 「一業所感」の解説

一業所感

仏教で、それぞれの人が、同じ業によって、同じ果を感ずること。同じ業ならば、同じ果を得ること。

[解説] 「業」は結果を招く一種の力をもったはたらき。「所感」は過去行為が、その結果としてもたらすもの。

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