所感(読み)しょかん

精選版 日本国語大辞典 「所感」の意味・読み・例文・類語

しょ‐かん【所感】

〘名〙
仏語前世での行為が、その結果としてもたらすもの。
※覚海法橋法語(12C終‐13C前)「此業力所感の故に、業の尽不尽に依て生を改めて」
② 取得すること。現物を手に入れること。
上井覚兼日記‐天正一二年(1584)四月二三日「此度御所感被成候所々、有馬殿へ悉皆被下候する事も」
③ 感じるところ。心に感じる思い。心に感じたこと。感想。〔教育心理・論理術語詳解(1885)〕
手巾(1916)〈芥川龍之介〉「今日の事件材料にして、早速、所感を書いて送る事にしよう」 〔古列女伝母儀伝〕

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デジタル大辞泉 「所感」の意味・読み・例文・類語

しょ‐かん【所感】

事に触れて心に感じた事柄。感想。「所感を述べる」「年頭所感
仏語。行為が結果としてもたらすもの。
[類語](1感想所懐所存思い想念思念ねん気持ち感懐胸懐心懐胸中心中しんちゅう心事心情心境感慨万感偶感考え思考思索一存

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普及版 字通 「所感」の読み・字形・画数・意味

【所感】しよかん

心に感じる。〔列女伝、母儀、周室三母伝〕子を姙(はら)むの時は、必ず感ずるを愼む。善に感ずるときは則ち善、惡に感ずるときは則ち惡なり。人生まれて物に(に)るは、皆其の母、物に感ずればなり。

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