朝日日本歴史人物事典 「一色教親」の解説
一色教親
生年:応永26(1419)
室町時代の武将。持信の子。左京大夫。永享6(1434)年の父の死後,父同様,近習として将軍足利義教に重用された。義教は,同11年に編まれた『新続古今和歌集』を見て,教親ら4人を入選にふさわしくない初心者と怒っているが(『建内記』),それは寵臣として権勢を振るう教親らに対するいら立ちを示している。翌年伯父義貫が義教の命で殺されると,遺領のうち丹後(京都府)と尾張(愛知県)海東・智多両郡守護職を認められて一色宗家を継ぎ,伊勢(三重県)半国守護職をも兼ねた。文安4(1447)年から2年間は侍所頭人も務めている。
(河村昭一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報