一色神社(読み)いつしきじんじや

日本歴史地名大系 「一色神社」の解説

一色神社
いつしきじんじや

[現在地名]五霞村川妻

川妻かわつま北部の船戸坪ふなとつぼ鎮座。北は利根川堤防境内にある大正一〇年(一九二一)の一色神社三百年祭記念碑によると、もとは利根川際の字宿北しゆくきたに鎮座していたが、内務省による利根川改修工事のため境内地が買収され、同元年一〇月に現在地へ移転。祭神は武州幸手さつて城主で古河公方足利義氏の重臣一色宮内大輔直朝の次男次郎輝季で、元和六年(一六二〇)の利根川氾濫の折、飢民を助けるため、下総関宿城の御用米を奪い取り、捕らえられ刑死したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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