精選版 日本国語大辞典 「一角・一廉」の意味・読み・例文・類語
ひと‐かど【一角・一廉】
[1] 〘名〙
① 一つの事柄。一つの方面。一つの分野。
② ひときわすぐれていること。ひときわ目立つこと。
※九州問答(1376)「又一かどある歌を有文と申と云説もあり」
③ (多く「ひとかどの」の形で用いる) 並以上に量の多いこと。相当であること。
※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)一「一かどの勧賞にもあづからん」
④ (多く「ひとかどの」の形で用いる) 並すぐれていること。また、一人前であること。
※ゆく雲(1895)〈樋口一葉〉上「一ト廉(カド)の学問を研かぬほどは」
[2] 〘副〙 相当に。相応に。人並みに。いっぱしに。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※俳諧・毛吹草(1638)五「子日とて一かといはふ小松かな〈道二〉」
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