一髪(読み)イッパツ

デジタル大辞泉 「一髪」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ぱつ【一髪】

1本髪の毛
遠くの山々の景色が、1本の髪の毛のようにかすかに見えること。「青山一髪
《1本の髪の毛をはさむほどのゆとりしかない意から》非常に差し迫っていること。余裕のないこと。「危機一髪」「間一髪

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精選版 日本国語大辞典 「一髪」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ぱつ【一髪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 髪の毛一筋。〔傅咸‐櫛賦〕
  3. 遠くの景色が青くかすんで、一すじの髪の毛を横たえたように見えること。〔蘇軾‐澄邁駅通潮閣詩〕
  4. 髪の毛一筋のすきましかないほどの空間時間。また、ものごとの情勢などが切迫していること。
    1. [初出の実例]「恐らく一人として死生一髪の際を潜って来ない者はなからふ」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)

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普及版 字通 「一髪」の読み・字形・画数・意味

【一髪】いつぱつ

ひとすじの髪。宋・軾〔澄駅通潮閣、二首、二〕詩 杳杳として天低(た)れ、鶻(こつ)(はやぶさ)沒する處 山一髮、是れ中原

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