間一髪(読み)カンイッパツ

デジタル大辞泉 「間一髪」の意味・読み・例文・類語

かん‐いっぱつ【間一髪】

髪の毛ひと筋のすきまの意》事態が極めて差し迫っていること。その寸前のところ。「間一髪で助かった」
[類語]えんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやく何とかかろうじてからくも危うく危なくすんでのところですんでのことやっとこさあわや九死に一生を得るすれすれようようようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもまだしもまだすんでにまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎほとんど最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれ

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精選版 日本国語大辞典 「間一髪」の意味・読み・例文・類語

かん‐いっぱつ【間一髪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 一本の髪の毛の幅ほどのわずかのすきまの意から ) 物事の非常にさしせまっていることのたとえ。あぶないところ。
    1. [初出の実例]「お高が胸先くつろげんとする此時はやし間一髪(カンいっパツ)、まち給へと計り後ろの藪垣まろび出て」(出典:別れ霜(1892)〈樋口一葉〉一三)

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