七化(読み)ななばけ

精選版 日本国語大辞典 「七化」の意味・読み・例文・類語

なな‐ばけ【七化】

〘名〙
① 種々にばけること。いろいろに変わること。七変化(しちへんげ)
浮世草子・男色十寸鏡(1687)上「いかなわる功の七はけも、手のでる処にあらず」
歌舞伎変化舞踊名称。一人(または二人以上)の俳優が、七種の舞踊を早替わりで踊るもの。元祿一〇年(一六九七)一一月、名女形の水木辰之助が、京の都万太夫座江戸土産に演じた、犬・業平・老人・小童・若衆藤壺猩々(しょうじょう)の七種の「七化狂詩(ななばけきょうし)」が始まりという。のちには七変化と呼ばれ、特に、文化・文政期(一八〇四‐三〇)には隆盛をみた。〔歌舞伎・上京の謡始(1698)〕

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「七化」の解説

七化
ななばけ

歌舞伎・浄瑠璃外題
初演
天明5(紀州和歌山)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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