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藤壺 ふじつぼ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

藤壺
ふじつぼ

源氏物語』中の女性。桐壺帝の中宮先帝の女四の宮で,藤壺に住む。光源氏の亡母桐壺更衣 (こうい) に似た美貌で,輝く日の宮と呼ばれる。源氏は藤壺を慕い関係をもつようになる。帝の崩御後出家して薄雲女院と呼ばれる。

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百科事典マイペディアの解説

藤壺【ふじつぼ】

飛香舎(ひぎょうしゃ)とも。平安宮の内裏(だいり)五舎の一つ。清涼殿の北西にあり,中宮(ちゅうぐう)や女御(にょうご)の居所であった。庭にフジを植え,藤花の宴や菊花の宴が行われた。
→関連項目梅壺

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世界大百科事典内の藤壺の言及

【源氏物語】より

…桐壺帝最愛の第2皇子は生母の身分が低くて臣籍に下され,美貌のゆえに〈光源氏(ひかるげんじ)〉と呼ばれて,さまざまの女性と恋の遍歴を重ねる。なかでも亡き母に似た父帝の中宮藤壺(ふじつぼ)との恋は苦しく,その間に罪の子〈冷泉帝〉が生まれる。父帝の死と共に源氏は逆境に陥り,須磨,明石にさすらうが2年後に許されて帰京する。…

【前栽】より

…建物や渡殿(わたどの)(廊下)に囲まれた坪庭(皇居では壺庭)にも最適で,ここに植えたのを坪前栽という。このため後宮の殿舎が,その壺庭に植えられた前栽の木の名から,桐壺,藤壺などと呼ばれた。また前栽の風趣を競い,これにいろいろの趣向を加え,歌をそえてあらそう物合の遊び〈前栽合〉も行われた。…

【飛香舎】より

…平安宮の内裏五舎(飛香,凝花,襲芳,昭陽,淑景の五舎)の一舎。〈ひこうしゃ〉〈ひぎょうさ〉ともいい,庭に藤を植えたので藤壺(ふじつぼ)とも称する。内裏の西北部で,凝花舎の南,弘徽殿(こきでん)の西に位置する。…

※「藤壺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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