七原村(読み)しつわらむら

日本歴史地名大系 「七原村」の解説

七原村
しつわらむら

[現在地名]田鶴浜町七原

内浦街道と外浦街道のほぼ中間地点、眉丈びじよう山系西端の小盆地にある。天保国絵図によれば、中能登の交通路は羽坂はざか(現鳥屋町)―七原―田鶴浜―大津おおつ浜田はまだ(現中島町)となっており、鹿島郡内では交通上の重要な村であった。天文元年(一五三二)には十却じつこう坊があり、坊舎が立並んで壮観であったが同二〇年廃れたという(鹿島郡誌)。天正八年(一五八〇)から長連竜領で、文禄二年(一五九三)の鹿島半郡高帳に村名がみえ、高五九石余。正保郷帳では高六二石余、田方三町二反余・畑方九反余。寛文一一年(一六七一)の鹿島半郡高免付帳(長文書)によると高八八石、免六ツ。


七原村
しちはらむら

[現在地名]鶴来町七原町・深瀬新町ふかぜしんまち

手取川扇状地の扇央部に位置し、西は行町あるきまち村。仮名付帳に七原新田と記され、安養寺あんようじ村枝郷とある。村内をごう用水西にし川が北西流する。正保郷帳に村名がみえ高四九四石余、田方三一町六反余・畑方一町三反。寛文一〇年(一六七〇)の村御印(七原区有文書)の高五一三石、免五ツ九歩、小物成は鳥役七匁(鷹場につき免除)。同年間の家高数五・百姓数一一(高免付給人帳)。「皇国地誌」による家数二五・人数一二五、牡馬二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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