七塚町(読み)ななつかまち

日本歴史地名大系 「七塚町」の解説

七塚町
ななつかまち

面積:六・三九平方キロ

郡の中央西部、内灘うちなだ砂丘の一部である河北台かほくだい砂丘上に位置し、海岸線に沿って細長く立地。北は高松たかまつ町、東・南は町。海岸線は南西から北東に延び、距離は約五・二キロ、海岸から町東端までの幅は最大で約一・五キロ。河川・山・水田はなく、砂丘の頂部は標高約四五メートルの所が多いが、最高点は白尾しろお南方で約五三メートル。県内の市町村のうち面積は最も小さく、逆に人口密度は高く、県内第二位。国道一五九号・能登有料道路が南北に通る。

考古遺跡としては白尾から宇ノ気町大崎おおさきにかけて縄文時代中期のクロガケ遺跡がある。「源平盛衰記」巻二九に白生(白尾)、日角見(日角)の地名がみえる。中世には京都上賀茂社領金津かなつ庄に属した。七塚村の初見は、天正一四年(一五八六)正月二二日の前田利家印判状写(黒津舟神社文書)で、黒津舟くろつぶね権現(現内灘町の小浜神社)再興の協力を命じられているが、申物帳(大谷大学蔵)を根拠に浜七塚は現七塚町域、内七塚は現大崎および内灘町の地域をさすとの説がある(七塚町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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