万石騒動日録(読み)まんごくそうどうにちろく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「万石騒動日録」の意味・わかりやすい解説

万石騒動日録
まんごくそうどうにちろく

江戸時代の一揆(いっき)記録。1711年(正徳1)安房(あわ)国(千葉県)の北条(ほうじょう)藩1万石の北条村を中心とする27か村の農民が新役人の年貢・労役増徴に抵抗したいわゆる「万石騒動」の記録である。本書は刑死者を供養するため18世紀中葉以降にこの一揆の経過および関連文書を記録したものだが筆者・成立年代は不明。佐倉宗五郎(さくらそうごろう)の記録と類似点が多く、フィクションの部分がかなりあると考えられるが、江戸中期の代表越訴(おっそ)の性格をよく示すものとして注目されている。『日本庶民生活史料集成』第6巻に全文が収められている。

深谷克己

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む