三ッ又新田(読み)みつまたしんでん

日本歴史地名大系 「三ッ又新田」の解説

三ッ又新田
みつまたしんでん

[現在地名]広神村三ッ又

羽根はね川沿いの中子沢ちゆうしざわ上流にある。文化三年(一八〇六)の池平村地志書上帳(桜井鉄司氏蔵)に「家数拾四軒山間ニ一纏ニ住居仕候、西ハ田畑、南ハ羽川ニ添」と記す。三俣村・三又村とも記す。天正三年(一五七五)三月一〇日の青倉松左衛門書状(茂野清夫氏蔵)によると、中沢十内(重内)が「三ツ又山」を知行しており、山林中家ちゆうか村で用水堰用材として伐採する以外を禁じる旨申渡されている。寛永一八年(一六四一)の藁科重右衛門裁定書(中沢重郎氏蔵)によると、当村は六〇年余退転していた三俣村を四郎左衛門親子が先祖の地であるとして家を作り、三年間の諸役を免除されて田地開墾が認められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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