三光鳥(読み)サンコウチョウ

デジタル大辞泉 「三光鳥」の意味・読み・例文・類語

さんこう‐ちょう〔サンクワウテウ〕【三光鳥】

カササギヒタキ科サンコウチョウ属の鳥。全長42センチほどで、尾が長く、雄は28センチ、雌は17センチくらいある。頭は濃紫、背は茶、腹は白、目のまわりとくちばしコバルト色。日本では夏鳥として低山地の薄暗い林にみられる。さえずりを「つきひほし」と聞きなす。
イカル別名

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精選版 日本国語大辞典 「三光鳥」の意味・読み・例文・類語

さんこう‐ちょうサンクヮウテウ【三光鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. カササギヒタキ科の鳥。翼長約八センチメートル。雄は頭・くびが紫黒色、背面は赤紫色で腹面は白い。目の周囲は美しい青色で、尾羽が著しく長く三〇センチメートルに達する。雌の色彩はやや地味で、尾も短い。五~七月ころ樹の枝にコケ樹皮クモの糸でつづった円錐形の巣をつくる。鳴き声が月日星(つきひほし)と聞こえるとされたことからこの名がある。本州以南の山地で繁殖し冬はマレー半島まで渡る。さんこう。さんこうどり。《 季語・夏 》 〔本朝食鑑(1697)〕
  3. 鳥「いかる(斑鳩)」の異名。〔大和本草批正(1810頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「三光鳥」の解説

三光鳥 (サンコウチョウ)

学名Terpsiphone atrocaudata
動物。ヒタキ科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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